春の低山を金色に染める花。ミツマタ群生地を訪ねるハイキングコース【関東編】

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和紙の原料として各地で栽培されてきたミツマタは、ジンチョウゲ科の植物。春に黄色のかわいらしい花を咲かせる。群生地では一面が金色に染まり、独特の美しさを作り出す。3月中旬から4月上旬にかけてミツマタの花を楽しめる、関東周辺の低山コースを紹介しよう。

構成=山と溪谷オンライン、トップ写真=Yamakaeru(屋敷山のミツマタ)

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丹沢を代表するミツマタの名所 大山から不動尻へ(おおやま/ふどうじり)

神奈川県厚木市/1252m(大山)

不動尻は丹沢を代表するミツマタの花園。広沢寺(こうたくじ)温泉の奥、弥太郎川(やたろうがわ)の源流部に広がる群生地は、かつてのキャンプ場にあった何本かのミツマタが増えたものという。神奈川県下でも最大級とされる規模で、花の季節には大勢の観光客でにぎわう。

不動尻のミツマタ(写真=やぎやぎ)
不動尻のミツマタ(写真=やぎやぎ
ミツマタのクローズアップ(写真=やぎやぎ)
ミツマタのクローズアップ(写真=やぎやぎ

ここでは大山に登り、ミツマタを楽しんで広沢寺温泉方面へ下山するコースを紹介しよう。大山へのルートはいくつもあるが、ここではミツマタを愛でる時間をしっかりとれるよう、比較的短時間で登れるヤビツ峠からイタツミ尾根経由のコースをおすすめしたい。一部岩場はあるが、難しくはない。大山から不動尻へは急斜面の下りなどもあるので、慎重に歩こう。下山後は厚木七沢・広沢寺で日帰り温泉を楽しんでいくのもおすすめだ。

不動沢にはハナネコノメなど、春の花が多い(写真=まさ10)
不動沢にはハナネコノメなど、春の花が多い(写真=まさ10

MAP&DATA

高低図
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最適日数:日帰り
コースタイム: 4時間0分
行程:ヤビツ峠・・・大山・・・唐沢峠分岐・・・唐沢峠・・・不動尻・・・山神隧道・・・広沢寺温泉
総歩行距離:約9,300m
累積標高差:上り 約778m 下り 約1,420m
コース定数:19
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