春の低山を金色に染める花。ミツマタ群生地を訪ねるハイキングコース【関東編】

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和紙の原料として各地で栽培されてきたミツマタは、ジンチョウゲ科の植物。春に黄色のかわいらしい花を咲かせる。群生地では一面が金色に染まり、独特の美しさを作り出す。3月中旬から4月上旬にかけてミツマタの花を楽しめる、関東周辺の低山コースを紹介しよう。

構成=山と溪谷オンライン、トップ写真=Yamakaeru(屋敷山のミツマタ)

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国内最大級の花園 根本山・屋敷山(ねもとさん・やしきやま)

群馬県桐生市・栃木県佐野市/1199m(根本山)

約6,000坪、公式サッカーコート2面分という広大なミツマタの花園で有名なのが桐生市の屋敷山。アクセスが車に限られ、さほど観光化されてはいないが、群生地は圧倒的なスケールだ。ほど近くに、群馬百名山と栃木百名山いずれにも選ばれている根本山があるので、これを登った後にミツマタの花を楽しんでみてはいかがだろうか。

屋敷山のミツマタ(写真=はにわ)
屋敷山のミツマタ(写真=はにわ

根本山はかつて信仰で栄えた山で、今も随所にその名残を見ることができる。根本沢コースにはかつてのにぎわいをしのばせる丁目石などがあるが、岩場など険しい箇所がある。中尾根コースは比較的歩きやすいため、現在はこちらを選ぶ人が多い。根本山を往復したら、林道を少し歩いて、沢沿いに広がる屋敷山のミツマタ群生地に立ち寄ろう。

屋敷山のミツマタ(写真=はにわ)
屋敷山のミツマタ(写真=はにわ
根本山(写真=oldkakusan)
根本山(写真=oldkakusan

MAP&DATA

高低図
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最適日数:日帰り
コースタイム: 4時間20分
行程:駐車スペース・・・不死熊橋・・・林道分岐・・・中尾根取付・・・分岐・・・根本山・・・分岐・・・中尾根取付・・・林道分岐・・・不死熊橋・・・駐車スペース・・・屋敷山ミツマタ群生地・・・駐車スペース
総歩行距離:約10,600m
累積標高差:上り 約943m 下り 約943m
コース定数:21
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