春の低山を金色に染める花。ミツマタ群生地を訪ねるハイキングコース【関東編】

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和紙の原料として各地で栽培されてきたミツマタは、ジンチョウゲ科の植物。春に黄色のかわいらしい花を咲かせる。群生地では一面が金色に染まり、独特の美しさを作り出す。3月中旬から4月上旬にかけてミツマタの花を楽しめる、関東周辺の低山コースを紹介しよう。

構成=山と溪谷オンライン、トップ写真=Yamakaeru(屋敷山のミツマタ)

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富士山とミツマタの競演 都留アルプス(つるあるぷす)

山梨県都留市/713m

山梨県都留市の中央に延びる標高600m~700m台の山並みが都留アルプス。富士山展望台からの眺めがすばらしいほか、戦国時代の烽火台跡(のろしだいあと)や大正時代につくられた「ピーヤ」と呼ばれる水道橋など、歴史的な見どころが多い。春はなんといってもミツマタの花が人気だ。

都留アルプスのミツマタ群生地(写真=一本の矢)
都留アルプスのミツマタ群生地(写真=一本の矢

都留アルプスの西側には平行して富士急行線が走っており、駅を起点・終点にして、体力や所要時間に合わせてさまざまなコース取りが可能。ここでは都留市駅をスタートし、東桂(ひがしかつら)駅へと下山するロングコースを紹介するが、短時間で花を見るなら、都留文科大学前駅から歩き始めて楽山公園からミツマタ群生地をめざすこともできる。

ピーヤ付近のサクラ(写真=一本の矢)
ピーヤ付近のサクラ(写真=一本の矢
富士山展望台からの眺め(写真=ジュンパク)
富士山展望台からの眺め(写真=ジュンパク

MAP&DATA

高低図
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最適日数:日帰り
コースタイム: 5時間3分
行程:都留市駅・・・都留アルプス入口・・・蟻山・・・パノラマ展望台・・・鍛治屋坂水路橋(ピーヤ)・・・元坂・・・楽山公園分岐・・・楽山公園分岐・・・ミツマタ群生地・・・楽山球場分岐・・・尾崎山分岐・・・古城山・・・都留アルプス入口・・・東桂駅
総歩行距離:約9,900m
累積標高差:上り 約803m 下り 約709m
コース定数:21
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