山が新緑に輝く季節の到来。山の緑を徹底的に楽しむ登山コース9選

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初夏に差し掛かろうとする今、山肌の色が積雪の白一色から褐色、そして緑色へと急激に変わる季節だ。爽やかな空気、淡い緑の新緑の木々——。どの山に行っても森や草木の緑が最もまぶしく美しいとき。そんな「緑」の色や楽しみ方もさまざま。そこで今回は「ブナ」「カラマツ」「コケ」に注目。それぞれの緑が美しい山をピックアップする。

構成=山と溪谷オンライン トップ写真=PIXTA

目次

ブナの原生林とシャクナゲの競演 天城山(あまぎさん)

静岡県/1406m

新緑とツツジ越しの富士山
新緑とツツジ越しに富士山を見る(写真=マーちゃん

伊豆半島の最高峰・天城山の新緑の時期となるのは5月上旬~6月上旬。この時期の天城山周辺は、アマギシャクナゲが花盛りだ。例年は5月下旬がピークだが、ブナの新緑も楽しみのひとつだ。

アマギシャクナゲ
アマギシャクナゲ(写真=マーちゃん

特に天城高原から天城峠の縦走路は、ブナのほか、ヒメシャラ、アセビの緑のトンネルを進み、シャクナゲの花、ツツジの花に彩られる。さまざまな自然との出会いを楽しみながら、初夏らしい縦走を満喫しよう。

万二郎岳(ばんじろうだけ)、万三郎岳(ばんざぶろうだけ)周辺の急登や、皮子平(かわごだいら)から八丁池(はっちょういけ)あたりのゆるやかな尾根道など、登山道も変化に富んでいる。

なお、ブナ林が多いのは天城峠~八丁平間で、万二郎・万三郎岳周辺にも、ヒメシャラやアセビの林の中にブナの巨木が点在する。

急登
コース中には急登も(写真=マーちゃん
万二郎岳からの万三郎岳
万二郎岳から万三郎岳を望む(写真=マーちゃん

MAP&DATA

高低図
最適日数:日帰り
コースタイム: 7時間25分
行程:天城縦走登山口・・・四辻・・・万次郎岳・・・万三郎岳・・・戸塚峠・・・白田峠・・・八丁池・・・大見分岐点・・・天城峠・・・旧天城トンネル・・・天城峠バス停
総歩行距離:約15,826m
累積標高差:上り 約1,113m 下り 約1,533m
コース定数:30
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