山が新緑に輝く季節の到来。山の緑を徹底的に楽しむ登山コース9選

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初夏に差し掛かろうとする今、山肌の色が積雪の白一色から褐色、そして緑色へと急激に変わる季節だ。爽やかな空気、淡い緑の新緑の木々——。どの山に行っても森や草木の緑が最もまぶしく美しいとき。そんな「緑」の色や楽しみ方もさまざま。そこで今回は「ブナ」「カラマツ」「コケ」に注目。それぞれの緑が美しい山をピックアップする。

構成=山と溪谷オンライン トップ写真=PIXTA

目次

新緑をまとった美しい双耳山 二岐山(ふたまたやま)

福島県/1544m

ブナ林の急登
ブナ林の急登を行く(写真=O.Y.

江戸時代に刊行された『日本名山図会』(谷文晁)でも紹介されている名山で、東岳と西岳または男岳と女岳と呼ばれる円錐形の2つのピークが寄り添うようにそびえる。山麓から山腹にかけては豊かなブナ林に包まれている。

新緑が美しいのは5月で、山全体が淡い緑に包まれる。また、紅葉の季節もおすすめだ。

山腹の「ブナ平」と呼ばれる場所は、かつて大規模な伐採が行なわれ、後に反対運動で伐採が中止された経緯の場所だという。そのため地名に反して周辺のブナはまばらになっているが、登るにつれてブナの新緑が輝きを増す。八丁坂周辺はアスナロやミズナラの樹林帯で、ここでも新緑が楽しめる。

那須岳方面の遠望
女岳山頂から那須岳方面を遠望する(写真=O.Y.
ブナ平へ新緑の道
ブナ平への道は新緑の中を行く(写真=O.Y.))

MAP&DATA

高低図
最適日数:日帰り
コースタイム: 4時間50分
行程:二岐温泉バス停・・・御鍋神社・・・御鍋神社登山口・・・ブナ平・・・男岳・・・女岳・・・岩山分岐点・・・二岐温泉バス停
総歩行距離:約11,000m
累積標高差:上り 約906m 下り 約906m
コース定数:22
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