アライテント の「テント」カテゴリ、ツエルトの投稿数が「オニドーム」超える
テント場に行く、みんながどんなテントを使っているのか、どれくらいのサイズを使っているのかなど、ついつい気になってしまうものだ。ヤマケイオンラインのユーザーはどんなテントを使って登山をしているのだろう。この記事ではユーザー投稿コーナー「みんなの山道具」に投稿されたアイテムをアウトドアブランドごとにピックアップした。今回は老舗アウトドアメーカー、アライテント(ライペン)のテントについて。
文=佐藤慶典
エアライズ|初めてのテント泊登山にもおすすめ
1965年に日本で誕生した「アライテント」が手掛けるブランドが「ライペン(RIPEN)」です。創業当初は某有名登山用品店のオリジナル製品などをOEMで提供していましたが、1983年に自社ブランド、ライペンを立ち上げました。タフで軽量な山岳用テントやツエルト、ザック、小物などを開発し、ギアを通して、日本の登山者へ安心・安全を提供してきました。現在でも、縫製品のほとんどが、日本国内で企画・製造されており、信頼のブランドとして周知されています。
「エアライズ(AIR RAIZ)」は、オールシーズン使用できる軽量コンパクトな山岳用テントです。自立式ダブルウォールテントのベンチマーク的な存在で、初めて山岳用テントを購入する際に、エアライズを選択肢のひとつに入れる人は少なくないでしょう。人気が高く、エアライズの特徴でもあるオレンジ色のフライシートが、幕営地にあふれることもしばしばです。
エアライズには、「エアライズ1」(1人用、最大2人)、「エアライズ2」(2人用、最大3人)、「エアライズ3」(3人用、最大4人)の3サイズが用意されています。
エアライズは、軽量性と耐久性、設営・撤収のしやすさや拡張性に優れているのが特長です。
エアライズ1は1360g(本体、フレーム、フライシート)、エアライズ2でも1550gと軽量です。また、スリーブ式の本体をもち、フレームを差し込むだけで自立するなど、雨風が強いなかでも、素早く設営・撤収ができるよう工夫がなされています。もちろん、厳しい山岳環境下においても倒壊しない耐久性も備えています。さらに、冬季山行用の外張りや、DXフライシート、タープなども用意されています。
信頼と実績のある本格的な山岳用テントを望むのであれば、選択肢に加えない手はないでしょう。
アライテント(ライペン)「エアライズ」で行った山行記録
製品情報
アライテント(ライペン)「エアライズ 1」
- 価格
- 39,000円(税別)
- 重量
- 1.36kg
アライテント(ライペン)「エアライズ 2」
- 価格
- 44,000円(税別)
- 重量
- 1. 55kg
アライテント(ライペン)「エアライズ 3」
- 価格
- 54,500円(税別)
- 重量
- 2. 07kg
※2019年2月現在の情報です。
スーパーライト・ツェルト|ベテラン登山者はテント泊に積極活用
最近では、ツエルトを非常時のための備えとするだけでなく、その軽さとコンパクト性を最優先し、テントのように使う人も増えてきました。
一般的なものは300~400g程度、収納サイズは500ml缶ほどです。「ライペン」の超軽量3シーズンテント「トレックライズ0」でさえも、重量は1250g、収納サイズはφ13×28cmありますので、重量と収納性におけるツエルトのアドバンテージは歴然です。
ただ、テントとしての使用の際は、天候を読む力や設営場所を選ぶノウハウ、しっかり設営するための技術が必要です。また、結露の問題や換気不良による酸欠の可能性もあります。テント泊の熟達者になってからでないと危険を伴うことがあるので注意してください。
「スーパーライト・ツェルト(SUPER LIGHT ZELT)」シリーズには、1~2人用の「スーパーライト・ツェルト1」(280g)と、2~3人用の「スーパーライト・ツェルト2ロング」(395g)が用意されています(ほかに、超軽量な「ビバークツェルト」や、防水加工を施していない「撥水ツェルト」シリーズなどもある)。
本体にはウレタンコーティング加工がなされてるので、多少の雨でも大丈夫。出入口の上部にはベンチレーターを装備し、床は割れていて、紐で合わせるデザインとなっています。
別売の「ツェルト用ポールセット」や、居住性を向上させる「ツェルト内フレーム」を利用することも可能です。
アライテント(ライペン)「スーパーライト・ツェルト」で行った山行記録
製品情報
スーパーライト・ツェルト1
- 価格
- 9,500円(税別)
- 重量
- 280g
スーパーライト・ツェルト2 ロング
- 価格
- 13,800円(税別)
- 重量
- 395g
※2019年2月現在の情報です。
オニドーム|ユニークな形状は居住性・利便性を突き詰めた結果
2016年に「ライペン」のラインナップに加わった「オニドーム(ONI DOME)」は、3シーズン対応の自立式ダブルウォールテントです。一般的なドーム型のテントと異なり、本体の床面が凹のようなユニークな形状になっており、ペグダウンできない場所でも前室を確保できるのが最大の特長です。居住性と使いやすさを優先して作られた軽量モデルと言えます。
オニドームの名称の由来は、本体を真上から見た際に、2本の角(ツノ)を持つ鬼の顔に似ていたから、とされています。開発のきっかけは、同ブランドにすでにラインナップされていた「ドマドーム」でした。ドマドームは、煮炊きや荷物を置くためのゆったりしたスペースがほしいというニーズに応えて開発されましたが、フレームが3本のため、やや重いのがネックでした。どうにかフレーム2本で作れないか・・・。試行錯誤してできたのが、2本のフレームだけで、窪んだ本体形状を実現したオニドームでした。
結果的に、オニドーム1は1290g、オニドーム2は1480gと、「エアライズ」よりも、軽量に仕上がっています。ちなみに、「ライペン」の超軽量3シーズンテント「トレックライズ」よりも、居住空間は広めです。価格は、3者のなかでは、オニドームが一番高くなっています。
アライテント(ライペン)「オニドーム」で行った山行記録
製品情報
アライテント(ライペン)「オニドーム 1」
- 価格
- 43,000円(税別)
- 重量
- 1.29kg
アライテント(ライペン)「オニドーム 2」
- 価格
- 47,000円(税別)
- 重量
- 1. 48kg
※2019年2月現在の情報です。
※掲載した情報は、2019年2月現在のものです
「みんなの山道具」ユーザーのおすすめ度調査
ヤマケイオンラインのユーザーが実際に使っている登山用品を投稿するコーナー「みんなの山道具」。この記事ではユーザー投稿を登山ブランドごとにピックアップし、人気順(投稿数順)にギアをまとめた。