水面に映える秋色と沢音・・・。渓谷の紅葉に癒やされる登山&ハイキングコース
紅葉は年によって当たり・ハズレがあるという。紅葉する前に水分が足りずに枯れてしまうことは珍しくない。一方、渓谷・滝などの近くは、紅葉のハズレが少ないという。日当たり・夜の冷え込み・水分という3つの条件がそろいやすいからだ。そこで、水面に映る紅葉の美しさを堪能できる、沢沿い・渓流沿いの紅葉登山コースを紹介する。
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日当たり・夜の冷え込み・水分という3つの条件が揃いやすいから美しい!
広葉樹が美しく色づくかどうかは、夏の天気と秋の天気に大きく影響するといわれる。夏の間に充分な日照時間があり、適度に雨が降り、秋になってから昼夜の寒暖の差が大きくなると、広葉樹の葉はきれいに色づくそうだ。
紅葉のハズレ年となるときに、よく聞く言葉が「紅葉する前に葉が乾燥して枯れてしまった」というものがある。これは寒さが足りない、水分が足りないなどの気候が原因らしい。
そんな中で、紅葉のハズレが少ない場所もある。それが渓谷・滝などの近くだ。紅葉の名所に渓谷や川沿いが多いのは、日当たり・夜の冷え込み・水分という3つの条件がそろいやすいからだという。
日照が少なかった・雨が少なかったために、高山の紅葉の色づきは今ひとつに終わった年。もし、思うような紅葉に出合えなかったという場合は、沢沿いの紅葉スポットはいかがだろうか。
ハズレの少ない渓谷の紅葉、水面に映る紅葉の美しさを堪能できる、全国の沢沿い・渓流沿いの紅葉登山コースを7つ紹介する。
屈指の渓谷美を誇る、山梨県・西沢渓谷
美しい紅葉を楽しめる渓谷として、多くの人に認知されている西沢(にしざわ)渓谷。笛吹川の源流部に位置する渓谷で「日本の滝百選」「平成の名水百選」「森林浴の森100選」「水源の森百選」などに選定されている屈指の景勝地だ。甲武信ヶ岳の登山口にもなっているので、多くの登山者が、この場所に訪れていることだろう。
渓谷内の木々の紅葉はもちろん、途中の展望台から見える対岸の山肌の紅葉も美しいので、紅葉狩りをじっくりと堪能したい。
遊歩道の散策だけでは登山愛好者には少し物足りないという場合、せっかくなら周遊したり、甲武信(こぶし)ヶ岳登山と併せて計画したり、乾徳(けんとく)山方面へと縦走したりして、さまざまなプランで紅葉を楽しんでほしい場所だ。
なお、紅葉が見頃となる時期は10月中旬~11月上旬。カエデ類、ブナ、ナナカマドなど、さまざまな樹木が紅葉する。
行程・コース
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