モンベルの「テント」でユーザーに人気なのは○○の2型。ツェルトも利用多し
テント場に行けば必ずと言っていいほどモンベル製のテントを見かける。みなさんの周りの登山者でも愛用している方がいるのではないだろうか。ヤマケイオンラインのユーザーはどうだろう。実際に使っている登山用品を投稿するコーナー「みんなの山道具」。この記事ではユーザー投稿の中からモンベルの「テント」を人気順(投稿数順)にピックアップした。
文=佐藤慶典
ステラリッジテント|「1型」ではなく「2型」ユーザー多し。理由は・・・
1975年に日本で誕生し、現在、アウトドアの総合ブランドへと成長を遂げた「モンベル(mont-bell)」。同ブランドの山岳用テントには最上位モデルが2つ存在します。そのツートップのひとつが「ステラリッジテント(Stellaridge tent)」です(もうひとつは「X-TREKマイティドーム」)。
ステラリッジテントは、オールシーズン対応の自立式ダブルウォールテントです(X-TREKマイティドームはオールシーズン対応の自立式“シングル”ウォールテント)。優れた軽量コンパクト性をもち、悪天に強く、また、設営・撤収のしやすさも持ち合わせています。別売のスノーフライを使用することで、冬期にも対応します。
2019年1月現在では、「1型」、「2型」、「3型」、「4型」、「6型」をラインナップしています。
黄色のフライシートが特徴で、テント場でステラリッジテントを見ない日はないほどです。ただ、発売から長らくフライシートは黄色のみでしたが、数年前からカラバリが増え、現在では、サンライトイエロー(黄)、ピーコック(青)、オフホワイト、タイム(カーキ)の4色が用意されています。また、フライシートと本体が別売なので、本体が痛んだら本体だけ購入、あるいはその逆ができて経済的です。
生地には引き裂き強度に優れる軽量素材「バリスティック」ナイロンを使用。また、過酷な山岳環境でも倒壊しない耐風性を備えています。加えて、ポールをスリーブに通すだけで簡単にテントを設営できる「オートセットアップスリーブエンド」や、ポールに滑り止めグリップを採用するなど、悪天候時でも、一人で素早く設営・撤収できる工夫がなされています。
重量は1型が1280g、2型が1410g(ペグや張り綱、スタッフバッグを除く)。ちなみに3型は1830g。1型と2型の重量差は、わずか130gなので、1人利用が前提でも、テントを広々と使える2型を購入する人が多いようです。
※商品のスペックは2019年2月現在の情報です。
モンベル「ステラリッジテント」で行った山行記録
製品情報
モンベル「ステラリッジ テント1 本体」
- 価格
- 27,500円(税別)
- 重量
- 1,28kg
モンベル「ステラリッジ テント2 本体」
- 価格
- 31,536円(本体29,200円+税)
- 重量
- 1,41kg
モンベル「ステラリッジ テント3 本体」
- 価格
- 34,700円(税別)
- 重量
- 1,83kg
モンベル「ステラリッジ テント4 本体」
- 価格
- 37,500円(税別)
- 重量
- 2,02kg
モンベル「ステラリッジ テント6 本体」
- 価格
- 69,000円(税別)
- 重量
- 4,87kg
クロノスドーム|室内の広さ、コストパフォーマンスの高さが魅力
「クロノスドーム(Chronos Dome)」は、3シーズン用の自立式ダブルウォールテントです。同ブランドの山岳用テントの「ステラリッジテント」に比べると、やや重く、かさばるものの、テント内が広く、出入り口が長辺についているため、出入りがしやすかったり、前室を広く使えたりと、居住性に秀でています。トレッキングやバックパッキング、また、キャンプやツーリングなどにも使いやすいモデルです。さらに、クロノスドームの価格は、1型が21,000円(税別)からと、このクラスの信頼のあるテントとしてはリーズナブルなのも魅力です。
2019年1月現在、「1型」、「2型」、「4型」をラインナップしています。
クロノスドームの骨組みには、ポールを直角に交差させる独自の「バーティカル・クロス・システム」が採用されています。これにより、天井部分がより広くなり、室内空間が最大限に活用できるようになっています。また、前室を作る張り綱をフライシートの中間部から引くことで、壁をできるだけ立たせて容積を確保する設計にもなっています。
ポールと本体をつなぐのは、フックによる吊り下げ式です(ステラリッジテントはスリーブ式)。誰でも簡単に設営・撤収が可能です。また、本体の出入口が大きく、また、その反対側にも大きなメッシュの換気口があるため、室内の温度調節が容易です。熱気がこもりにくく快適なテントライフが送れるのもクロノスドームのメリットと言えるでしょう。
ステラリッジテント同様に、別売で、テントの下に敷くグラウンドシートや、適度なクッション性をもち、地面からの冷えを遮る中敷き用のテントマット、天井部分のスペースを物置として有効利用できるメッシュロフトも用意されています。
製品情報
モンベル「クロノスドーム 1型」
- 価格
- 21,000円(税別)
- 重量
- 1,95kg
モンベル「クロノスドーム 2型」
- 価格
- 22,800円(税別)
- 重量
- 2,18kg
モンベル「クロノスドーム 4型」
- 価格
- 35,500円(税別)
- 重量
- 3,36kg
ツェルト|緊急用のみならずテントの代わりに使う登山者も
ツェルトは、遭難やビバークのときなどに、羽織ったり、頭から被ったりして、雨や風から体を守るものです。自立はしませんが、木々やトレッキングポールなどを使い、張り綱でテンションをかければ、テントのようにも使えるため、極めて簡易なテントと言ってもいいでしょう。
モンベルのツェルトは、2019年1月現在、「ライトツェルト(Light Zelt)」(1~2人用)、「GORE-TEXライトツェルト(GORE-TEX Light Zelt)」(1~2人用)、「U.L.ツェルト(U.L. Zelt)」(1人用)の3つが用意されています。どのモデルもファスナーをベンチレーター付近まで伸ばし、出入りしやすいよう配慮。また、酸欠を防ぐため、ベンチレーターは完全に閉まらないように設計されています。別売で、専用ポールセットやインナーポール、フライシートなども展開されています。
ライトツェルトは30デニールの生地にウレタンコーティングがなされたスタンダードモデルです。重量は430g(袋を除く)、サイズはD200×W90×H100cm、収納サイズはφ10×H19cmです。床が割れるデザインになっていますが、重なるフラップ部分が多いので、泥などが浸入しにくくなっています。
GORE-TEX ライトツェルトは、前述のライトツェルトの生地が、通気性のあるゴアテックスファブリクスになったものです。重量は730g(スタッフバッグを除く)、サイズはライトツェルトと同様、収納サイズはφ10×H24cmとなっています。
U.L.ツェルトは10デニールの生地に超耐久撥水加工を施した超軽量モデルで、まさに非常用といった感があります。重量は230g(スタッフバッグを除く)、サイズはD200×W80×H90cm、収納サイズはφ8×H13cmです。ただ、ウレタンコーティングがなされていないので、雨の日は別売の専用フライシートを併用するなどの対策を!
製品情報
モンベル「U.Lツェルト」
- 価格
- 14,700円(税別)
- 重量
- 230g
モンベル「ライトツェルト」
- 価格
- 11,700円(税別)
- 重量
- 430g
モンベル「GORE-TEX ライトツェルト」
- 価格
- 44,000円(税別)
- 重量
- 730g
※掲載した情報は、2019年2月現在のものです
「みんなの山道具」ユーザーのおすすめ度調査
ヤマケイオンラインのユーザーが実際に使っている登山用品を投稿するコーナー「みんなの山道具」。この記事ではユーザー投稿を登山ブランドごとにピックアップし、人気順(投稿数順)にギアをまとめた。