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ガイド 北海道・東北 雪山・冬山

大迫力のモンスターが待っている！ 東北の樹氷のスノーハイキングコース5選

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冬の東北の山ならではの楽しみ、それは樹氷原のスノーハイキングだ。日本海からもたらされる湿った空気が木々にぶつかって凍り、大きく発達するとスノーモンスター（アイスモンスター）と呼ばれる巨大な樹氷に成長する。近年は気候の変動や樹木の枯死などで危機に瀕しているが、東北の一部の山々では、今なお大迫力の樹氷を観賞できる。真っ白なモンスターに出会えるスノーハイキングコースを紹介しよう。

構成＝山と溪谷オンライン、トップ写真＝曽根田卓（西吾妻山）

目次

大スケールの樹氷の森へ 西吾妻山（にしあづまやま）

山形県・福島県／2035m
樹氷の季節　1月上旬〜2月下旬

山形と福島の県境に位置する吾妻連峰の最高峰・西吾妻山。この山の冬の魅力は、稜線を埋め尽くす樹氷の群れで、その規模は蔵王をしのぐといわれている。樹氷が発達する1月から2月までの期間は荒れた天候の日が多いが、晴れた日には多くの登山者が入山し、よく踏まれたトレースが山頂まで続くので、雪山初心者でも広大な樹氷原と眺望の素晴らしさを堪能することができる。

西吾妻山への登り（写真＝曽根田 卓）
西吾妻山への登り

天元台高原のロープウェイと3基のリフトを乗り継ぐと北望台に着く、そこはすでに標高1815m。スノーシューを履いてオオシラビソが密生した急斜面を登るとかもしか展望台に着く。夏道はいったん大凹に下っているが、冬山のコースは南へ続く穏やかな広い雪原をたどる。梵天岩を過ぎて、リトルモンスターと称される背丈の低い樹氷原を緩く登ると、吾妻連峰東部の山々や、磐梯山、そして飯豊連峰、安達太良山などが見渡せる西吾妻山山頂に着く。樹氷原を散策してから北望台へ戻ろう。

（文・写真＝曽根田 卓）

西吾妻山直下の樹氷（写真＝曽根田 卓）
西吾妻山直下の樹氷

MAP＆DATA

高低図
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最適日数：日帰り
コースタイム： 3時間10分
行程：北望台・・・かもしか展望台・・・梵天岩・・・西吾妻山・・・梵天岩・・・かもしか展望台・・・北望台
総歩行距離：約4,500m
累積標高差：上り 約331m　下り 約331m
コース定数：9
アドバイス：天元台ロープウェイに乗車して湯元駅から天元台高原駅へ約5分。さらにリフト3基を乗り継ぎ（約40分）、北望台からスタートする（共通往復券4,500円）。
天元台ロープウェイ：https://www.winter.tengendai.jp/
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