決定!日本百低山。厳選ガイド10【山と溪谷2024年11月号】
雑誌『山と溪谷』2024年11月号の特集は全国の低山のなかから100座を選定した「決定! 日本百低山」。北海道から九州まで、全国の名低山10座を抜粋して紹介しよう。
目次
神話の舞台だった太平洋に浮かぶ島の山天上山(てんじょうさん)
関東 東京都/572m
東京都心から南に約180km離れた太平洋に浮かぶ神津島(こうづしま)は、白い砂浜が目立つ美しい島だ。伝説によると、伊豆諸島をつくる相談をしたり、つくった島に水を分け与える会議をしたりするために神々が集まった島で、かつては「神集島」と書いて「こうづしま」と読んでいたという。
天上山は平安時代の噴火によってできた山で、島のほぼ中央にそびえている。登山道は縦横に延びているが、多くの見どころを巡ってから最高地点に立つ「山頂完全周遊コース」をたどるのがおすすめだ。黒島口(くろしまぐち)から標高差約290mを一気に登り、山頂台地に到着すると、そこには複数のピークが連なって、噴火口跡に水が溜まった池が点在している。さらに、風化した岩がつくり出した表砂漠と裏砂漠という、荒涼とした場所もある。最も展望がよいのが北東側の天空の丘で、空気が澄む日は富士山まで見渡せる。
(文・写真=木元康晴)
MAP&DATA
[マイカー利用]神津島港まっちゃーれセンターに無料駐車場あり
*伊豆下田港よりカーフェリー便(神新汽船 TEL:03-3436-1146)がある。完全予約制で、自動車輸送可能日は限られるので要確認
アドバイス:通年登れる。日帰りはできず、島内での宿泊が必要となる。ホテルや民宿(1泊2食付き9,000円程度~)などは数多い。
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プロフィール
山と溪谷編集部
『山と溪谷』2026年1月号の特集は「美しき日本百名山」。百名山が最も輝く季節の写真とともに、名山たる所以を一挙紹介する。別冊付録は「日本百名山地図帳2026」と「山の便利帳2026」。
雑誌『山と溪谷』特集より
1930年創刊の登山雑誌『山と溪谷』の最新号から、秀逸な特集記事を抜粋してお届けします。
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