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決定！日本百低山。厳選ガイド10【山と溪谷2024年11月号】

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雑誌『山と溪谷』2024年11月号の特集は全国の低山のなかから100座を選定した「決定！　日本百低山」。北海道から九州まで、全国の名低山10座を抜粋して紹介しよう。

目次

そそり立つ岩峰上は西上州を見渡す大展望台鹿岳（かなだけ）

関東　群馬県／1019m（二ノ岳）

黒滝山入り口付近から見上げる鹿岳
黒滝山入り口付近から見上げる鹿岳。11月上旬

下仁田の街からも目立つ2本の岩峰を突き立てた鹿岳は、西上州を象徴する景観だ。群馬県南西部の西上州は、ミニ岩峰が多く、スリルと展望豊かな登山を日帰りで楽しめる。鹿岳は隣の四ッ又山（よつまたやま）からの縦走で登られることが多いが、やや時間がかかる。初めて登る場合は、鹿岳のみにしぼってじっくりと慎重に、岩の感触と大展望を楽しみたい。

四ッ又山・鹿岳登山口から沢沿いに登りマメガタ峠へ。尾根道を行くと見晴らし台で間近に鹿岳を見上げ、岩壁に突き当たる。右から巻いて出た鹿岳のコルを右に行けば、ハシゴと鎖で二ノ岳（にのだけ）頂上だ。浅間山（あさまやま）、荒船山（あらふねやま）、妙義山（みょうぎさん）、榛名山（はるなさん）、西上州の山々など全周の大展望がすばらしい。コルを直進すれば灌木帯の急登で一ノ岳。南の岩棚には石祠が祭られ、地元の尊崇を集めた山と知る。コルから南への下り始めは急だが傾斜がゆるむと、下高原の車道に出る。

（文・写真＝打田鍈一）

鹿岳　二ノ岳の鎖場を下る
二ノ岳の鎖場を下る

MAP＆DATA

高低図
ヤマタイムで周辺の地図を見る
最適日数：日帰り
コースタイム： 計5時間20分
行程：小沢橋バス停・・・四ツ又山登山口・・・マメガタ峠分岐・・・マメガタ峠・・・鹿岳のコル・・・鹿岳・・・鹿岳のコル・・・鹿岳登山口・・・鹿岳駐車場・・・四ツ又山登山口・・・小沢橋バス停
総歩行距離：約10,000m
累積標高差：上り 約872m　下り 約872m
コース定数：22
アクセス：［公共交通機関］往復　上信電鉄下仁田駅（南牧バス TEL：0274-87-2323）小沢橋バス停
［マイカー利用］鹿岳登山口付近に無料駐車場あり
登山適期＆
アドバイス：4月下旬～5月下旬、10月中旬～11月下旬。冬の積雪はわずかだが軽アイゼンなどが必要。岩場ではストックを仕舞うこと。
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プロフィール

山と溪谷編集部

『山と溪谷』2026年1月号の特集は「美しき日本百名山」。百名山が最も輝く季節の写真とともに、名山たる所以を一挙紹介する。別冊付録は「日本百名山地図帳2026」と「山の便利帳2026」。

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雑誌『山と溪谷』特集より

1930年創刊の登山雑誌『山と溪谷』の最新号から、秀逸な特集記事を抜粋してお届けします。

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