決定!日本百低山。厳選ガイド10【山と溪谷2024年11月号】
雑誌『山と溪谷』2024年11月号の特集は全国の低山のなかから100座を選定した「決定! 日本百低山」。北海道から九州まで、全国の名低山10座を抜粋して紹介しよう。
目次
固有種も多い高山植物の宝庫アポイ岳(あぽいだけ)
北海道/810m
アポイ岳は北海道の背骨・日高山脈の南端に位置する。世界でも類を見ないプレート同士の衝突で形成された地形は日本最古の蛇紋岩という特殊な岩石が露出しており、この土壌条件と海からの濃い霧と過酷な気象条件によって、標高810mながら、80種以上もの固有の高山植物が確認されている。日本最北の高山植物の宝庫として「花の百名山」にも選定され、アポイアザミ、ヒダカソウ、ヒダカトウヒレン、アポイアズマギク、サマニユキワリ、アポイマンテマ、アポイキンバイなど、アポイ山塊に限って分布する種や変種の花が咲く。
5月初旬、北海道の山々がまだ深い雪に覆われているさなか、アポイ岳では標高80m付近の登山口から高山植物が咲き始める。登山道は整備されていて日高山脈特有のヤブこぎは一切ない。家族や仲間同士での登山が楽しめる山だ。
(文・写真=谷水 亨)
MAP&DATA
[マイカー利用]登山口に隣接するアポイ岳ジオパークビジターセンターに無料駐車場あり。登山者は同センターで、入林許可証名簿に記入すること
アドバイス:高山植物の咲く5月初旬~9月下旬が適期。アポイ岳ジオパークビジターセンター(TEL:0146-36-3601)
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プロフィール
山と溪谷編集部
『山と溪谷』2026年1月号の特集は「美しき日本百名山」。百名山が最も輝く季節の写真とともに、名山たる所以を一挙紹介する。別冊付録は「日本百名山地図帳2026」と「山の便利帳2026」。
雑誌『山と溪谷』特集より
1930年創刊の登山雑誌『山と溪谷』の最新号から、秀逸な特集記事を抜粋してお届けします。
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