決定!日本百低山。厳選ガイド10【山と溪谷2024年11月号】
雑誌『山と溪谷』2024年11月号の特集は全国の低山のなかから100座を選定した「決定! 日本百低山」。北海道から九州まで、全国の名低山10座を抜粋して紹介しよう。
目次
手軽に楽しめる海と山の絶景コース世田山(せたやま)
中四国 愛媛県/339m
今治(いまばり)平野と西条(さいじょう)、周桑(しゅうそう)平野を分ける世田山と隣接する笠松山(かさまつやま)は、南北朝時代に合戦の舞台となった要衝。花崗岩質の急峻な山容は、伊予の防衛拠点として重要視された。山城が築かれた世田山山頂からの眺めは、まさにそれを実感する。石鎚(いしづち)連峰とそれに続く赤石(あかいし)山系、法皇(ほうおう)山脈、さらに香川の山々まで海岸沿いに視界が延びる絶好の見晴らし台である。
一方の笠松山は、今はなき傘形の松の木が名の由来。左右に均整のとれた形が印象的で、地域のシンボル的存在。山火事により一時ハゲ山と化した北斜面も、緑がすっかり回復した。
観音堂が座る山頂から今治市街、来島(くるしま)海峡にかかる三連吊橋、芸予(げいよ)の島々など、世田山とは異なる風景が展開。海と山がマッチした風光明媚なこの山塊は東予(とうよ)地方きってのハイキングスポットとなっている。
(文・写真=石川道夫)
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プロフィール
山と溪谷編集部
『山と溪谷』2026年1月号の特集は「美しき日本百名山」。百名山が最も輝く季節の写真とともに、名山たる所以を一挙紹介する。別冊付録は「日本百名山地図帳2026」と「山の便利帳2026」。
雑誌『山と溪谷』特集より
1930年創刊の登山雑誌『山と溪谷』の最新号から、秀逸な特集記事を抜粋してお届けします。
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