決定!日本百低山。厳選ガイド10【山と溪谷2024年11月号】
雑誌『山と溪谷』2024年11月号の特集は全国の低山のなかから100座を選定した「決定! 日本百低山」。北海道から九州まで、全国の名低山10座を抜粋して紹介しよう。
目次
古くは信仰の山だったご当地アルプス最高峰鷲頭山(わしずやま/わしずさん)
中部 静岡県/392m
沼津市の市街地の南東に、山並みを広げる北部静浦(しずうら)山地。鷲頭山はその最高峰だ。かつては山頂に鷲頭神社が鎮座して、近隣の住民だけでなく、駿河湾を挟んだ清水港方面からの参拝者も集めていたという。
その後、1980年に地元の登山愛好会が鷲頭山の稜線に登山道を整備し、「沼津アルプス」と命名。低山ながら「五山七峠」と称されるほどアップダウンが多い、歩きごたえがあるご当地アルプスで、鷲頭山も、その一部として登られるようになった。
沼津アルプスを登るには北行きと南行きの2方向を選べるが、富士山に向かう北行きのほうが爽快だ。ただし小鷲頭山(こわしずやま、こわしずさん)北側の急斜面が下りになるため、難易度はやや高くなる。
コース上には、迷路のようなウバメガシの岩尾根や、海を見渡す奥駿河パノラマ台などの見どころが多い。最後に登る香貫山(かぬきやま)の展望台から、歩いてきた稜線を一望できる。
(文・写真=木元康晴)
MAP&DATA
[マイカー利用]縦走コースでありマイカー利用は適さない
アドバイス:真夏以外は登りやすい。特におすすめは富士山の展望がよい冬。やや長いコースだが、途中の各峠からバス停までは近く、エスケープしやすい。
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プロフィール
山と溪谷編集部
『山と溪谷』2026年1月号の特集は「美しき日本百名山」。百名山が最も輝く季節の写真とともに、名山たる所以を一挙紹介する。別冊付録は「日本百名山地図帳2026」と「山の便利帳2026」。
雑誌『山と溪谷』特集より
1930年創刊の登山雑誌『山と溪谷』の最新号から、秀逸な特集記事を抜粋してお届けします。
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